シラバス参照 |
科目名/Course: 子ども学概論/ | |
科目一覧へ戻る | 2023/11/02 現在 |
科目名(和文) /Course |
子ども学概論 |
---|---|
科目名(英文) /Course |
|
時間割コード /Registration Code |
17004901 |
学部(研究科) /Faculty |
保健福祉学部 |
学科(専攻) /Department |
子ども学科 |
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors |
○池田 隆英 |
オフィスアワー /Office Hour |
池田 隆英(前期?後期ともに,月曜日?3限(5120研究室) ※リモートでの対応も行います。まずは,メール等にてご連絡下さい。) |
開講年度 /Year of the Course |
2023年度 |
開講期間 /Term |
前期 |
対象学生 /Eligible Students |
3年,4年 |
単位数 /Credits |
2 |
更新日 /Date of renewal |
2023/03/10 |
---|---|
使用言語 /Language of Instruction |
日本語 |
オムニバス /Omnibus |
該当なし |
授業概略と目的 /Cource Description and Objectives |
子ども学は,「子どもをめぐる知見を結集した学際性?越境性をもつ学」である。そのため,この授業では,特定の分野に限定しない「自由な発想」を重視する。子ども学には,心理学,社会学,人類学,生物学などのアプローチがあり,小説,映画,音楽,絵本などの素材がある。一方,社会の中には,子ども観,社会観,人間観,教育観など,様々な思いや考え(言説)が流布されている。そうした言説空間にあって,保育者には,「それとして理解する」「鵜呑みにはしない」という姿勢が必要となる。そのため,この科目では,「わかる」「面白い」という感覚を得るため,「コンヴァージョン(conversion)」をめざす。「コンヴァージョン」とは,一般的には「変化?変換?転換」を意味するが,この授業では「子ども学の知見に基づき発想を変えること」を意味する。具体的には,事前に「情報を取りに行く」作業を行い,授業では「意見を述べること」を行い,事後に「どんなコンヴァージョンか」を振り返る。「子どもたちのために」「素敵な社会を創る」には,君たちの豊かな発想が欠かせない。子ども学の知見を学ぶことで,生きる地平を見渡せる「地続きの発想」を得ることをめざす。 |
履修に必要な知識?能力?キーワード /Prerequisites and Keywords |
「子どもをめぐる問題」に興味や関心をもって,いわゆる「原理系科目」の知識を参照しながら,「知的活動」を楽しめる感覚が求められる。 キーワード:子ども学,言説空間,コンヴァージョン(「授業計画詳細情報」の「単元タイトル」や「単元概要」を参考にして下さい。) |
履修上の注意 /Notes |
グループでの討議や発表でも積極的に参加すること。 |
教科書 /Textbook(s) |
プリントを配布する。 |
参考文献等 /References |
講義中に紹介する。 |
自主学習ガイド /Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework |
普段から「子どもをめぐる問題」に関心を持つように心がけ、関連する書籍を読んでおくこと。 |
資格等に関する事項 /Attention Relating to Professional License |
保育士資格に関わる「選択科目」 |
アクティブラーニングに関する事項 /Attention Relating to Active Learning |
【AL対応】 ?授業内でのワーク(ネット等でのリサーチ) ?リフレクション(コメント?ペーパー) ?情報提供(毎回のテーマに関する情報) ?発問と応答 |
実務経験に関する事項 /Attention Relating to Operational Experiences |
該当しない |
備考 /Notes |
【授業形態】 履修者の体調や社会的な状況を考慮して,対面授業ではなく遠隔授業を行い,リアルタイムあるいはオンデマンドでの形態への変更に対応する。 |
No. | 単元(授業回数) /Unit (Lesson Number) |
単元タイトルと概要 /Unit Title and Unit Description |
時間外学習 /Preparation and Review |
配付資料 /Handouts |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | [ビッグヒストリー-「全体の布置」- ] 「ビッグヒストリー」という学問分野がある。ビッグバン以降の歴史を辿るもので専用サイトまである。物質や生命という存在の「広く長い営み」の視点に立つ大切さを学ぶ。 |
「単元タイトル」や「単元概要」に含まれたキーワードをもとに,授業の事前?事後に,関連する書籍?論文やネットでの情報を収集して,「自分なりの知識?意見」が持てるように学習すること。 | 配布資料あり |
2 | 2 | [「言説」という方法-思考方法の発想- ] 事物?事象を「観ること」にはどんな性質があるのだろうか。「科学哲学」はこの問いに答えるヒントになる。「発想の転換」に役立つ「思考方法」のいくつかを具体的に学ぶ。 |
「単元タイトル」や「単元概要」に含まれたキーワードをもとに,授業の事前?事後に,関連する書籍?論文やネットでの情報を収集して,「自分なりの知識?意見」が持てるように学習すること。 | 配布資料あり |
3 | 3 | [社会の「つくられ方」-日常実践の発想-] 日常生活は「この社会をつくる営み」だ。社会は動かしがたいように見えるがそうとも限らない。社会の制作?構築?構成をテーマにする論から「社会のつくられ方」を学ぶ。 |
「単元タイトル」や「単元概要」に含まれたキーワードをもとに,授業の事前?事後に,関連する書籍?論文やネットでの情報を収集して,「自分なりの知識?意見」が持てるように学習すること。 | 配布資料あり |
4 | 4 | [教育?保育の源流-文脈?洞察の発想-] 保育原理や教育原理で学んだはずの思想?哲学。実は,もっと広い文脈に位置づくもっと深い洞察を秘める。いわゆる「啓蒙主義」の思想?哲学の「現在に繋がる源流」を学ぶ。 |
「単元タイトル」や「単元概要」に含まれたキーワードをもとに,授業の事前?事後に,関連する書籍?論文やネットでの情報を収集して,「自分なりの知識?意見」が持てるように学習すること。 | 配布資料あり |
5 | 5 | [教育?保育の展開-実践?学問の発想-] 中世から近世にかけての「知の蓄積」は興味深い。産業や軍事が発達する社会変動は新たな実践や学問を必要とした。「子ども」を対象にした「実践?学問の格闘」を学ぶ。 |
「単元タイトル」や「単元概要」に含まれたキーワードをもとに,授業の事前?事後に,関連する書籍?論文やネットでの情報を収集して,「自分なりの知識?意見」が持てるように学習すること。 | 配布資料あり |
6 | 6 | [教育?保育の転機-社会進化の発想-] 産業と軍事が「社会の進化」の原動力と考えられた時代。人々は「児童」や「女性」の保護を求めた。「社会の進化」のためにまなざしが向けられた「観られる存在」を学ぶ。 |
「単元タイトル」や「単元概要」に含まれたキーワードをもとに,授業の事前?事後に,関連する書籍?論文やネットでの情報を収集して,「自分なりの知識?意見」が持てるように学習すること。 | 配布資料あり |
7 | 7 | [社会?心理の科学-「新学問」の発想-] 17世紀から18世紀はいわゆる「科学革命」の時期。19世紀には「社会」「心理」にまなざしが向けられた。「社会学」「心理学」の先達が立ち上げた「斬新な発想」を学ぶ。 |
「単元タイトル」や「単元概要」に含まれたキーワードをもとに,授業の事前?事後に,関連する書籍?論文やネットでの情報を収集して,「自分なりの知識?意見」が持てるように学習すること。 | 配布資料あり |
8 | 8 | [フィールドワーク-文化?集団の発想-] 「人間や物資の交流」が盛んになった時代。人々の興味や関心は思考や行動の様式「文化」に向かった。フィールドに出て行った先達の知見から「文化の類型?形成」を学ぶ。 |
「単元タイトル」や「単元概要」に含まれたキーワードをもとに,授業の事前?事後に,関連する書籍?論文やネットでの情報を収集して,「自分なりの知識?意見」が持てるように学習すること。 | 配布資料あり |
9 | 9 | [心理?精神なるもの-内面という発想-] 先進の学問である生物学や物理学の影響を受けた「人間の科学」。それを継承?検討していく先達がいた。「子ども」を対象にすることによって見えてきた「新たな地平」を学ぶ。 |
「単元タイトル」や「単元概要」に含まれたキーワードをもとに,授業の事前?事後に,関連する書籍?論文やネットでの情報を収集して,「自分なりの知識?意見」が持てるように学習すること。 | 配布資料あり |
10 | 10 | [内面の科学的な測定-類別という発想-] 「子どもを見つめる」という方法に「観察」「実験」がある。特定の条件を与えて反応を見る「測定」は「障害/健常」を峻別する。科学者たちから「見えている世界観」を学ぶ。 |
「単元タイトル」や「単元概要」に含まれたキーワードをもとに,授業の事前?事後に,関連する書籍?論文やネットでの情報を収集して,「自分なりの知識?意見」が持てるように学習すること。 | 配布資料あり |
11 | 11 | [思考と行為の連環-現象?実践の発想] 「科学化」「専門化」への問いかけがある。ここでは現象学やプラグマティズムの「特徴」をつかもう。教育?保育を始めとする対人援助という仕事の「現象」「実践」を学ぶ。 |
「単元タイトル」や「単元概要」に含まれたキーワードをもとに,授業の事前?事後に,関連する書籍?論文やネットでの情報を収集して,「自分なりの知識?意見」が持てるように学習すること。 | 配布資料あり |
12 | 12 | [子どもの言語コード-適応形式の発想-] 子どもたちの日常生活において「言動」は重要なマーカーになる。その「言動」によって他者からの評価を受ける。こうしたやりとりの過程に子どもたちの「選択と帰結」を学ぶ。 |
「単元タイトル」や「単元概要」に含まれたキーワードをもとに,授業の事前?事後に,関連する書籍?論文やネットでの情報を収集して,「自分なりの知識?意見」が持てるように学習すること。 | 配布資料あり |
13 | 13 | [子どもの行為遂行性-システムの発想-] 「核家族」や「社会化」という概念?論理は教育や保育ではなじみ深い。教育や保育の過程は「マクロとミクロの出会う場」だ。教育や保育を「システム」という視点で学ぶ。 |
「単元タイトル」や「単元概要」に含まれたキーワードをもとに,授業の事前?事後に,関連する書籍?論文やネットでの情報を収集して,「自分なりの知識?意見」が持てるように学習すること。 | 配布資料あり |
14 | 14 | [進化と学習の過程-生命という発想-] 近年,「エコロジー」というテーマをよく耳にする。「SDG」という課題は従来の「自然/人間」の関係への問いかけでもある。世界?未来を見据えた「生態学」の知見を学ぶ。 |
「単元タイトル」や「単元概要」に含まれたキーワードをもとに,授業の事前?事後に,関連する書籍?論文やネットでの情報を収集して,「自分なりの知識?意見」が持てるように学習すること。 | 配布資料あり |
15 | 15 | [属性?文化の類型-集合表象の発想-] 近年の「子ども学」は「子ども文化」に着目する。しかし近年の「生命の科学」は「大人/子ども」「文化」を問い始めている。ここでは「集合表象としての属性?文化」を学ぶ。 |
「単元タイトル」や「単元概要」に含まれたキーワードをもとに,授業の事前?事後に,関連する書籍?論文やネットでの情報を収集して,「自分なりの知識?意見」が持てるように学習すること。 | 配布資料あり |
16 | 16 | [ファイナルペーパー&プレゼンテーション] すべてのテーマと内容を視野に入れて,「ファイルペーパー」を執筆して,それに基づいた「パワーポイント」(ナレーションあり)を作成して,「プレゼンテーション」を行う。 |
「単元タイトル」や「単元概要」に含まれたキーワードをもとに,授業の事前?事後に,関連する書籍?論文やネットでの情報を収集して,「自分なりの知識?意見」が持てるように学習すること。 | 配布資料あり |
No. |
到達目標 /Learning Goal |
知識?理解 /Knowledge & Undestanding |
技能?表現 /Skills & Expressions |
思考?判断 /Thoughts & Decisions |
伝達?コミュニケーション /Communication |
協働 /Cooperative Attitude |
||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1.子ども学の様々な知見に学ぶことで,発想を転換することができる。 | ○ | ○ | |||||
2 | 2.様々な素材を対象?源泉に,様々なアプローチを用いることができる。 | ○ | ||||||
3 | 3.事前に「情報を取りに行く」,授業で「意見を述べる」ことができる。 | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
4 | 4.「それとして理解する」「鵜呑みにはしない」という姿勢を身につける。 | ○ | ○ | |||||
5 | 5.「分断の発想」ではなく「連続の発想」に立って社会事象を理解できる。 | ○ | ||||||
6 | 6.すべてのテーマと内容について概説してプレゼンテーションできる。 | ○ | ○ | ○ | ○ |
No. |
到達目標 /Learning Goal |
定期試験 /Exam. |
コメントペーパー | ファイナルペーパー | プレゼンテーション | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1.子ども学の様々な知見に学ぶことで,発想を転換することができる。 | ○ | ○ | ○ | |||
2 | 2.様々な素材を対象?源泉に,様々なアプローチを用いることができる。 | ○ | ○ | ○ | |||
3 | 3.事前に「情報を取りに行く」,授業で「意見を述べる」ことができる。 | ○ | ○ | ○ | |||
4 | 4.「それとして理解する」「鵜呑みにはしない」という姿勢を身につける。 | ○ | ○ | ○ | |||
5 | 5.「分断の発想」ではなく「連続の発想」に立って社会事象を理解できる。 | ○ | ○ | ○ | |||
6 | 6.すべてのテーマと内容について概説してプレゼンテーションできる。 | ○ | ○ | ○ | |||
評価割合(%) /Allocation of Marks |
60 | 20 | 20 |